フィールドとテーブル

(ワイン) シモン・ビーズ サヴィニー・レ・ボーヌ 1er Cru オー・ゲット '18 750ml(※写真は'17ビンテージのものです)

◆豊かな果実味を持つサヴィニー・レ・ボーヌのクラシカルなスタイル

ドメーヌ・シモン・ビーズは、サヴィニー・レ・ボーヌという比較的マイナーなアペラシオンにあって、驚くほど緻密で繊細なワインを生み出しています。1880年に創設され、初代シモン・ビーズ氏が僅かばかりのブドウ畑を耕作して始まりました。1950年に、ブドウ栽培のみならず醸造家としての才能に恵まれた、孫の3代目シモン氏がドメーヌを継承し、戦後の経済復興もままならぬ中でドメーヌ元詰めを決意しました。そのワインは、あらゆる場所で高い評価を得るまでになっていきました。そして1972年にドメーヌを引き継いだのが、その息子パトリック氏です。彼はドメーヌの名声を更に高めると同時に、ブドウ畑を大きく拡張しました。1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白二つのグラン・クリュを手に入れることに成功し、総面積は22haにまで達しました。そして1998年、パトリック氏は日本人女性の千砂さんと結婚し、二人の子供にめぐまれたものの、2013年10月にブドウ収穫中の事故で61歳の若さで他界されてしまいました。以後、ドメーヌの運営は千砂さんと、パトリック氏の妹で名門ジャン・グリヴォに嫁いだマリエルさんに委ねられています。千砂さんは、ブルゴーニュの地で日本人(外国人)、更に女性がドメーヌの当主になるのは非常に珍しいことであり、受け入れられるのに時間を要したと言います。現在のシモン・ビーズのゆるぎない人気は、千砂さんのワイン造りに対する確固たるフィロソフィーと努力が認められた事にあるのでしょう。千砂さんに初めてお会いして感じた事は、彼女はまさにヴィニュロン。毎日ブドウ畑でブドウと向き合いワイン造りをする、たくましくパワー溢れる素敵な醸造家そのものでした。
ドメーヌでは、2008年から千砂さんの進言によりビオディナミ農法を採用していました。始めは、当時ウイルスに冒されていた「セルパンティエール」の畑で試したところ、畑の様子が徐々に変わり、ワインの質はすぐに変わっていきました。ワイン造りは今も昔も変わらず、全て手摘みで収穫し、全房仕込みで行います。白ワインは、ブドウの熟度と酸度の完璧なバランスに近づける事、赤ワインは、テロワールを体現した緻密で繊細なワインを造る事を大切にしています。シモン・ビーズのワインは”端正”という言葉が相応しく、白は奇麗な酸味とミネラルに富み、赤はしなやかながらストラクチャーがしっかりしていて、真っ直ぐなドメーヌの哲学が表現されています。
こちらの「オー・ゲット」は、ぺルナン・ベルジュレス側の斜面上部に位置する一級畑です。表土は浅く粘土石灰質ですが、粘土質の強い赤い土で南向きということもあり、豊かな果実味を持つワインが生まれます。華やかなベリーの香り、上品な酸とタンニンによるストラクチャーがしっかりしていて、正に凛とした赤ワインです。サヴィニー・レ・ボーヌらしいクラシカルなスタイルに仕上がっています。


産地 フランス/ブルゴーニュ地方/サヴィニー・レ・ボーヌ村
品種 ピノ・ノワール 100%
色 赤
容量 750ml
ヴィンテージ 2018
原語 Domaine Simon Bize & Fils Savigny les Beaune 1er Cru Aux Guettes

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