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Recipe

2020/02/25 11:51

ソムリエ試験用教則本売上日本一の
杉山明日香先生がシャンパーニュに
取材に行かれるタイミングに合わせ
フランスへ行ってきました。

明日香先生は唐津出身で、
根っからの「くんちのぼせ」
(唐津で「のぼせ」とはいいませんが、
博多では〜〜狂い、や〜〜ラバー、のような意味)。

西麻布の有名なワインバー ゴブリンを
プロデュースする一方、
パリ中心部に「ENYAA」という
和食と日本酒・シャンパーニュの
お店もプロデュース。

この「ENYAA」という名前、唐津くんちの掛け声
「エンヤー、エンヤー」からきているんです。
(博多でいうなら「OISA」ということですね。
いちいち博多出さなくていいですけど)

ということで、明日香先生と回りの素敵な方々と共に
パリの他、シャンパーニュを二日間
じっくり味わってきました。

蔵訪問は、ラルマンディエ・ベルニエ、アグラパール、
ジャクソン、ヴィルマール、ペルネペルネ。
宿泊は、フィリップ・ミルさんの
二つ星レストランオーベルジュと
ジャックセロスのホテル。

今回の5日間のフランス滞在中に
皆で開けたワインの本数は確認できただけで、
「フルボトル30本、マグナムボトル8本」。

朝10時半までクレイジーに飲んだ日の
朝方からのワインははっきり覚えておらず。
まあ、とにかくいいワイン(内容のいい)を
ひたすら飲み続けた旅でした。

初日夜到着し、とりあえず肉を喰らおうと
妻と二人でシャンゼリゼにある
オーブラック牛のステーキ屋へ向かい、
一本目ジャクソン742を注文。

これまでも現地で飲むワインは
なんて美味しいのだろう、
といつも感じていましたが、
今回のジャクソンは衝撃でした。
なぜなら僕は日本で月に2本はジャクソンを
飲んでいるので、あまりの違いに愕然。
いつもの3倍うまかった。

頭で理解していたし、経験もしていたのですが、
これまで明確に「移動」のネガティブを
感じたのは初めてでした。

そうですよね、人間だって航空便でも
12時間揺らされ環境の違う場所で寝かされたら
体調優れませんもんね。ましてや船便だったら。

月の満ち欠けや、もちろん前提として
飲む側の体調もあり、一概に「答え」を出せないのが
「味わい」の世界。ですが、
やはり産地に近いところで味わうことが
最も正しいことの一つでしょう。

僕が10年前に博多の酒屋に戻った時に
最初に決意したのが
「福岡、そして九州の酒を世界一愛する酒屋になろう。
なぜなら、この距離は永遠に変わらないから。」
その時に何気なく感じた「距離感」が、
ここ最近一段と大きな存在となってきています。

グローバル化が進めば進むほど、
ローカルに価値が出てくる。
世界が狭くなるということは、
世界とローカルが近づくということ。

九州の酒屋がすべきことは、
やはり九州の酒文化・食文化への
貢献に尽くすこと。
ここ最近、考えることの中心にある
「九州という一つの島」への向き合い方。

現地でジャクソン742を一口飲んだことで
サーっと道が開けた感じがしました。

地酒はその地があってこそ。その地で飲んでこそ。
その「地」のサイズは村なのか、県なのか、
地域なのか、はたまた国なのか。

少なくとも九州というスケールでの
地酒の魅力と価値を高めていこうと、
決意をまた固めました。

話は変わりますが、数日間、
朝から晩まで上質なワイン漬けになると
味覚が開きますね。
勉強するにはこれが一番でしょう。

是非、ワインにせよ日本酒にせよ焼酎にせよ
お酒を学びたい方は、現地に一週間行って、
朝から晩まで飲み続けることをお勧めします。

 

パリ市街
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シャンパーニュ地方の葡萄畑
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蔵にて
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ジャックセロスのホテル
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二つ星レストランオーベルジュにて
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空けたワイン
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最後は、、、
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